救急現場のスペシャリストであるフライトナースは、まさに看護師としてスキルや経験が認められた逸材です。相応の能力を必要とされるため、どのくらいの年収をもらえるのかと気になる人もいらっしゃるのではないでしょうか。実際、フライトナースだからといって高給ということはなく、高次医療を中心とする救急ナースと同等の給与体系とされいます。月収は約25万円〜30万円程が一般的で、年収は400~500万円ほどと言われています。フライトナースの場合、危険手当や待機手当などの手当がつくケースが多いため、手当の面で差が付きやすいと捉えると良いでしょう。

ドクターヘリは、一般的に都心やその周辺地域の救急車によるアクセスが良い場所に設置されています。ドクターヘリが要請されるのは、脳疾患や異常分娩など急を要する患者の搬送、もしくは大きな事故により高次医療センターへの搬送が必要なケースなどが考えられます。ランデブーポイントとよばれるドクターヘリの着陸場所で救急車と待ち合わせを行い、患者の引き継ぎを受けることもあります。ドクターヘリを出動させることで、患者の搬送時間を減らせるメリットがあるからです。また医師や看護師が搭乗するため、現場で的確な処置を行えます。

地方の医療空白地域や、救急車では医療機関への到着に時間がかかる地域への出動にドクターヘリは役立ちます。病院が少ない地方だからドクターヘリのニーズが高いということはなく、慢性的に車が渋滞している都心でもドクターヘリのニーズは高いと言えます。